お気楽☆建築士の住宅問答 blog

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吹抜けのシーリングファン昇降機を修理しました

吹抜けのメンテナンスについて計画・設計の時に考えておくと良いことはありますか。

半年ほど前に気が付いたにですが、吹抜けに設置していたシーリングファンの昇降装置が上下しなくなりました。設置から2年と半年目の不具合です。故障当時は少々仕事が込み入っていたので放置していたのですが、冬のフル稼働の時期が終わりシーリングファンもしばらく使わない時期に入り埃を落としたい事もありメンテナンスをする事にしました。

それにしてもシーリングファンの清掃と修理交換に必須の昇降装置がまさか故障するとは思っていなかったので少々ショックです。まあ、全く故障しないとは思っていませんでしたが建物の一般的な寿命の中で運が悪いと1回交換の必要があるかどうか程度だろうと思っていたのが、まさかシーリングファン本体より先に故障するとは・・・。


ただ、1階から操作すると天井から昇降機の動作音が聞こえますので全く動作していない訳ではなさそうです。とりあえずメーカーさんと照明の施工屋さんが確認に来て状況確認、メーカーさん曰く「昇降機の取付け寸法に問題があり昇降機のロックが解除できない状態」照明施工店曰く「機器の故障の可能性」どちらにしても足場を組んで実際に確認しないと故障の原因は判らないとの話です。

吹抜けの2階の窓や、天井のシーリングファンの点検など高所作業をする場合、どうしても吹抜けの内部に足場を組む必要があります。費用は状況にもよりますが点検、修理などの工事費の他に5万円〜10万円程度かかる事があり吹抜けは住宅の贅沢品と言われる理由のひとつです。大きな吹抜けを設置する際は将来のメンテナンス時に備えて例えば梁を架けておいて作業時は足場板を並べられる様にするなど後々足場の設置がし易い造りのデザインや工夫をしても良いかもしれないと改めて思いました。

昇降器の点検修理はタワー足場を組んで行う事になりました。朝一番に職人さんが到着30分程度でタワーの組立て完了、シーリングファンを外し昇降器の取り付け寸法を確認すると2cmもズレが、さすがに材料の収縮などでの変形の影響は考え難いので取り付けに最初から問題があったようです。メーカーさん見立ての通りでした。

不調の原因が解ったものの、さらに状況を確認すると下に組んだタワー足場側からは取り付け寸法の調整が出来無いことが解り天井に入って作業する必要が出てきました。

天井にはリフォーム時に予め用意してあった天井点検口が有り、そこから2階の天井裏に進入できます。結果、職人さん1人が天井に入り上と下から2人がかりで機械の取り付け高さを調整しました。まだ春とはいえ天井裏はかなり暑いですから本当にご苦労様です。作業は1時間半程度で完了、無事にシーリングファンが下りて来るようになりました。


不調の原因はチョットの問題ですが吹抜けという場所が場所だけにたいそうな工事となりました。また今回は天井点検口をリフォーム時に予め用意してあったのでスムーズに作業がすすみましたが、点検口がなかったら、押入れの天井を壊して職人さんに入ってもらうことになり、またまた修理費用が増えてしまいます。

今回は何が突然故障するかはわからない事とメンテナンスの事を考えた設計の重要性を改めて認識する結果となりました。


吹抜けのメンテナンスについて計画・設計時に考えておくと良いことはありますか。

例えば吹抜けの高窓の掃除等、高い場所での作業をどうするかを考えておくとメンテナンス時の費用を抑える事ができます。

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