簡単、安価、高気密、高断熱のDIY内窓を自作してみました。（バージョンアップ版）

以前に　「納戸の上下窓に簡単断熱内窓を自作してみました」　の記事でプラスチックダンボール（プラダン）を使って断熱内窓を作ったのですが、このプラダンは紫外線に弱いのか日光に当たると結構早く劣化してしまい２、３年でボロボロに壊れてしまう様です。

プラダンはとても安価な材料でカッターナイフで簡単に切断出来るなど加工性に優れていることから採用してみましたが「断熱内窓のお試し用」「使い捨て内窓」と位置づけになりますね。

そこで、今回は耐候性の高いポリカーボネート中空板を使った断熱内窓を製作してみます。ポリカーボネート中空板は切断加工が難しく前回の内窓ではあえて使わなかったのですが最近では、指定寸法でカットした品物をネット通販で購入できる先が増え入手が楽になったので今回はカット品を使う事にします。

まずは窓枠の内側の縦と横のを性格に測ります。念のため、左右の縦枠、上下の横枠の４箇所の寸法を測りそれぞれ小さい方の寸法を基準に考えます。この基準寸法から縦・横とも３ｍｍ～５ｍｍを引いた寸法がポリカ中空板の発注寸法となります。詳しい発注方法は各通販サイトに書かれていますのでそれを参照してください。

次に先ほど計測した寸法で樹脂製のアングルを縦横２本づつ計4本カットしますが、縦用のアングルは計測寸法より２ｍｍほど短くしてください。

今回は１５ｍｍ×１５ｍｍの白色の物をホームセンターで購入して使いました。長さ１mで１２０円程度です。色は他に黒色や茶色、透明の物もありお部屋に合わせて選んでください。

樹脂アングルの切断は材料が少し硬く切断が難しいですが、切断線に沿って繰り返し何度もカッターナイフの刃で切り込むと折れる様に切れます。

よく切れる大きなカッターナイフやカッティングマット、金属定規などを用意し怪我に気を付けて切断してください。

先ほど切った縦方向の樹脂アングルをサッシ窓枠の両側に１０0円ショップで購入した突っ張り棒で上段、中段、下段付近をそれぞれ固定します。

今回は窓枠に傷を付けない様にアングルを突っ張り棒で固定していますが、少々の傷なら付いて良い場合は両面テープで固定したり、アングルに小さな穴を開け押しピンで数箇所を固定すると確実にアングルを固定する事ができます。

窓枠に固定した縦アングルの上端と下端に横アングルを差し込みます。

縦アングルのみでもポリカ中空板は固定できますが、アングルはポリカ中空板の固定のほかに窓枠とポリカ中空板との間の隙間風を防ぐ役割があり四周に設置する方が断熱性能が向上します。

写真の様に四周にアングルを取り付けることでサッシとポリカ中空板との間の空気の入れ替わり回数が減り結露の発生を抑える効果があります。

また、突っ張り棒で固定する場合よりも、両面テープで固定したり、押しピンでアングルを固定した方がアングルと窓枠の間の隙間が無くなりますので、より断熱性能は向上します。

縦横のアングルが平らに並ぶように窓枠の先端からの奥行きを確認しながら揃え、ポリカ中空板を軽く押し付けます。最後にポリカ中空板をつっぱり棒で押さえ付けて完成です。

窓枠に少々の傷が付いて良い場合は押しピンで数箇所を押さえて固定しても良いです。

ポリカ中空板を取り付けたり外したりする時はポリカ中空板に吸盤を押し付けるとつまんで手前にずらしやすくなります。

以前プラダンで作った内窓に比べてアングルの枠がある為に、窓と窓の間に室内の空気が入りにくく隙間風や結露が少なく断熱性能も向上しました。

また、今回は厚み4mmの透明ポリカ中空板を使いましたので乳白のプラダンの時よりも光がよく入り部屋も明るくなりました。

ポリカ中空板にも乳白やスリガラス風、色付きなどの種類が有りますので部屋や用途に合わせてチョイスしてください。

９０ｃｍ×６０ｃｍの断熱内窓の費用は、ポリカ中空板１枚：1200円（送料別）、樹脂アングル１ｍ４本：480円、突っ張り棒４本：440円、材料費合計で2120円でした。

「プラダンで作った内窓が劣化で壊れました、簡単でもっと丈夫なDIY内窓は無いですか。」

「耐久性の高いポリカーボネート中空板という素材があります。切断加工が難しいのでオーダーカット品の購入をお勧めします。」

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（※個人向け販売可能）（平成29年12月現在）

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